寝るとき、就寝中の我慢できない激しい痒みの改善法 自律神経のコントロールが上手くできていないと痒みが激しくなってしまう。
アトピーは掻かないことでかなり皮膚湿疹を抑えることができます。しかし、掻かない事を意識し続けるのは非常に難しいですよね。日常生活に置いては理性や気持ちでどうにかできても、寝ている時に掻いてしまえば、掻かなかった努力も無駄になってしまいます。
実はアトピーの痒みには日常的に来る我慢できる痒さと、夜寝る前の我慢できないほどの激しい痒さの2種類の痒みがあります。ちょっとした痒みは我慢できるけど、就寝前や終身中の痒みだけは我慢できないって方は多いはず。これって実は自律神経のコントロールができていないことが原因かもしれません。
今回こちらでは寝るとき、就寝中の我慢できない激しい痒みの改善法と、自律神経について紹介していきます。交感神経や副交感神経はどちらが優位だからというものでもありません。大事なのはバランスです。
起きている時の痒みは比較的に我慢しやすい
起きている時の痒みは比較的に我慢ができるもの。その理由は主に交感神経にあります。目が冷めて覚醒状態の身体は交感神経が優位になっており、血管が収縮しています。血管が収縮していると、血管回りにある痒みを感じる神経に対して刺激を与えにくいため、そこまで痒みを感じないわけです。
しかし、これはあくまで身体の内側からくる痒みに対してです。もちろん身体の外側である皮膚についた傷口の痒みはいつもどおり痒いままです。ここで掻かない事がアトピーの皮膚湿疹を止める第一歩です。頑張って我慢しましょう。
また交感神経が優位であっても、暖かい部屋にはいった時や運動中など、身体の熱を逃す排熱が必要な際には血管が膨張します。その際には結構キツイ痒みが襲ってきますので、注意して掻かないようにしましょう。
寝る前や就寝中の痒みは我慢できない
寝る前や就寝中の痒みにはどうしても抗えないというのは典型的なアトピー症状です。この原因は交感神経とは逆に副交感神経が活発になって血管が膨張しているから。血管から体内に吸収されたアレルゲンに対して痒みを感じる神経が過敏に反応してしまっているわけです。
長年アトピーを患ってきましたがこの痒み対して我慢するということはできません。特にこの痒みは交感神経から副交感神経優位に切り替わっている時に引き起こされます。寝苦しい時にボリボリ掻いていたりするのはまさに副交感神経に切り替わっている途中なんです。
また、この副交感神経というのは身体がリラックスした時に分泌されるホルモンです。そのためお風呂や運動後の小休止と言ったタイミングで痒みを引き起こします。特にお風呂の際熱いお湯が好きな方は要注意です。熱いお湯の刺激と内側からの刺激で非常に強い痒みが襲ってきます。アトピーの方は熱いお湯は避けた方が懸命です。
交感神経や副交感神経など自律神経はバランスが大事
実は、副交感神経が優位だからアトピーや皮膚湿疹での痒みが酷いというわけでもありません。アトピーの原因とも言われているストレスは交感神経を優位にしますし、心地良い眠りには副交感神経が優位にならなければできません。大事なのは自律神経のバランスなんです。
自律神経のバランスが損なわれていると、まず夜寝付けなかったり、朝起きづらかったりといった不眠症を自覚するようになります。そうでなくても痒くて寝られないのに、不眠症まで患ってしまうと常時ストレスに苛まれ、余計に眠れなくなってしまう悪循環になってしまいます。
このような自律神経のバランスはメリハリをつけた規則正しい生活を心がけることで取り戻すことができます。日常的に息切れがしない程度の運動を取り入れる。夜決まった時間にお風呂に入り、決まった時間にさっと寝る。朝目覚める時は目覚まし1回でさっと起きて顔を洗う。決まった習慣を取り入れて、意識的に自律神経をスイッチさせる習慣をつけていきましょう。
寝る前のどうしても抑えられない痒みは抗ヒスタミン薬、抗アレルギー剤で解決
寝る前のどうしても抑えられない痒みに対して効果的なものが、抗ヒスタミン薬などの抗アレルギー剤です。ヒスタミンとはアレルギー反応を引き起こす成体ホルモンの1つ。アレルギー反応を引き起こす前に止める事で痒みを抑える事ができます。
この抗ヒスタミン薬はアレルギーの薬特有の眠気を誘発してしまうものと、その効果が抑えられているものの2種類があります。眠気が誘発されると言っても、痒くて寝られなかった方にはもってこいの薬。また、最近の市販薬では眠くなりにくいものも売られていますので、日中の痒みも気になる方は参考にしてください。
夜寝る前に患部を覆う絆創膏や包帯、タオルも効果的
いくら痒みを抑えて居ても、寝ている最中にいつの間にか掻いているって事もあるんです。もうこれは習慣なのかもしれません。そんな方にお勧めな方法が、絆創膏や包帯、またはタオルなどで患部を完全に塞ぐことです。
特に首元、指、手、腕など寝ている時に掻きやすい場所は、炎症が広がりやすく感染症の恐れがあります。無意識にいろんな所を掻いてしまうと、その場所に皮膚湿疹が広がってしまいます。これを防ぐためにも、炎症を起こした所はしっかりと塞いでおく必要があります。
しっかりと保護できていれば、外側からの痒みがだいぶ抑えられるので、夜寝付けなかった方もぜひ一度試してみてください。まぁそれでも朝起きて首元のタオルがなくなってたりするんですけどね(笑)
アトピーの我慢できる痒みと我慢できない痒み まとめ
アトピーの我慢できる痒みと我慢できない痒みについて紹介してきましたがいかがだったでしょうか。夜寝付けない時に激しい痒みはい悩まされていた方は多いはず。アトピーを改善するにはまずは生活からです。自律神経を上手くコントロールしていきましょう。
それでも夜痒くて眠れないといった方には、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー剤を使ってみることをおすすめします。何より痒さのストレスが不眠につながっているので、痒さを止める事が一番です。ついでにちょっと眠くなるのもポイントですね(笑)
アトピーはこのようにまずは薬で症状を落ち着かせることが必要です。しかし、薬で症状を抑えつけただけではアトピーが絶対に完治しません。アトピーを完治さえるには、結局原因である体質を改善していくことが必要です。下記リンクに体質改善の方法を紹介していますので、参考にしてください。
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2015/01/15 | アトピーの皮膚の炎症を改善 不眠, 抗ヒスタミン薬, 自律神経
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