食物アレルギーを皮膚のケアで予防 アトピー予防で食物アレルギーも予防

食物アレルギーを皮膚ケアで予防する研究を行う事を、昨年１２月に赤ちゃんに微量の卵の粉末を与える事で卵アレルギーを軽減させた研究グループが発表しました。

こちらでは、食物アレルギーを皮膚のケアで予防 アトピー予防で食物アレルギーも予防という情報を紹介します。

食物アレルギーとは？

食物アレルギーとは、食べ物に対して免疫が異常反応を起こして異物として攻撃し、呼吸困難や皮膚湿疹など自身の体さえも傷つけてしまうものです。特定の食べ物を食べる事で発症し、食事が制限させられてしまう原因になっています。

この食物アレルギーは多い順で、卵、牛乳、小麦の３つで７５％を占めています。しかし上位に含まれないながらもピーナッツアレルギーや蕎麦アレルギーは症状が重くなりやすく、稀に死亡事故をひきおこしています。

最近では、この食物アレルギーの原因の１つとして、皮膚湿疹でできた肌の傷口から食べ物のたんぱく質が侵入して免疫機能が反応してしまった結果、食物アレルギーを発症していることがわかりました。

そのため、赤ちゃんの頃の肌荒れや皮膚湿疹を予防することで、食物アレルギーを防ぐことができるのではないかと考えられ、臨床研究を行う事になったわけです。

肌湿疹を防ぐことで食物アレルギーを防ぐ臨床研究を開始

臨床研究では、生後２～３カ月のアトピー性皮膚炎を持つ赤ちゃんに対して、ステロイドを使い早期に皮膚湿疹を治す群と、ワセリンを使い徐々に皮膚湿疹を抑える群で、数カ月後の卵アレルギーの発症を比べます。

また、どちらの治療も行っていない赤ちゃんのデータも集めて、それぞれのデータと比較し、経過を観察。これにより食物アレルギーの効果的な予防法をさぐります。

この研究を行うグループは、赤ちゃんに対して卵の粉末を食べさせることで卵アレルギーの発病を８割減らすことができたという研究成果を発表したグループ。次の研究ではより一層効果的な食べ物アレルギーの予防法に期待したいですね。

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