正しい脱ステロイドのやり方 徐々にステロイドの強さと量を減らしていこう

　

脱ステロイドはアトピーを患っている方にとって夢のような話であり、治療目標の一つです。しかし、安易な気持ちで脱ステをはじめてしまうと、抑えられていた免疫が暴走し炎症がより酷い状態になってしまいます。

こちらでは、正しい脱ステロイドのやり方 徐々にステロイドの強さと量を減らしていこうという情報を紹介します。

間違った脱ステと正しい脱ステ

脱ステロイドは、ステロイドの使用を辞めるという印象が強いんですが、いきなり今まで使っていたステロイドの使用を辞めてしまうと、必ず炎症が悪化してしまいます。脱ステを持て囃すサイトでは、これを好転反応と呼び、ステロイドの毒を出しているため炎症を起こしているなどと書かれています。

しかし、実際のところは、ステロイドによって抑えていた免疫力が戻り、アレルゲンや細菌に対して、自身の体すら傷つけながら猛攻撃を開始し、炎症が引きこされているというもの。溜まったステロイドの毒なんてものはあり得ないんです。

このような無理な脱ステをしてしまうと、炎症によってさらに傷口が広がってしまい、さらなるアレルゲンや細菌が体内に侵入して、皮膚湿疹やアトピーが重症化してしまいかねません。

このような事を防ぐためにも、アトピー性皮膚湿疹の治療の際には、ステロイドで完全に皮膚が塞がるまで根気強く治療を行いましょう。そうすることで、新しいアレルゲンや細菌の侵入を防ぐことができます。

そして、その健康な皮膚の状態を維持できるようにしながらステロイドの量と強さを徐々に減らしていきましょう。ステロイドの使用や強さを全部減らすことができたのであれば、脱ステの完了です。

ステロイドでアトピーをコントロールするという手も

最近では、皮膚湿疹が治った後でも定期的にステロイドを使うというのがアトピーの予防で効果的だと話題になっています。

というのも、原因不明のアレルギーによって引き起こされているアトピー性皮湿疹は、いつ何が原因で引き起こされているかわからないため、常に皮膚湿疹のリスクを抱えてしまっています。

一度皮膚湿疹が起きてしまい肌が荒れてしまうと、治すまでにまたステロイドを使わなければなりません。それであれば、3日に1回程度、定期的に弱いステロイドを使い皮膚湿疹を予防したほうがより少ないステロイドの使用量ですむというわけです。

脱ステができるに越したことはありませんが、常に肌湿疹のリスクを抱えているようでしたら、ステロイドを定期的に使っていくというのも選択肢に入れておきましょう。

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