アトピー性皮膚湿疹の洗いすぎに注意　こすぎ洗いは厳禁です！

アトピー性皮膚湿疹は痒みと炎症によってカサブタや垢が付いてしまいます。そのため、お風呂に入った時にはしっかり洗わなきゃなんて思ってしまいますよね。

ところが、最近では体をしっかり洗いすぎるとアトピー性皮膚湿疹のリスクが懸念されるようになってきました。いったいどういうことなんでしょうか？

こちらでは、アトピー性皮膚湿疹の洗いすぎに注意　こすぎ洗いは厳禁です！という情報を紹介します。

アトピーは洗いすぎで悪化する

アトピー性皮膚炎の皮膚湿疹は、炎症を引き起こしているところでばい菌や細菌が繁殖しているため、綺麗に洗って清潔にしなければなりません。そのため、炎症部は石鹸でしっかり洗うようにと病院でもよく指導されるのですが、実は洗いすぎると逆にアトピー性皮膚湿疹が酷くなってしまうのです。

というのも、肌の上には必要な皮脂や傷口を保護するカサブタができており、石鹸やタオルでアトピーの炎症部を洗いすぎるとこれら必要なものも含めて洗い流してしまうからです。汚れと一緒に皮膚の補修に必要なものすら洗い流してしまうわけですね。

肌の補修が遅れると、アトピー性皮膚湿疹の傷口からばい菌や細菌が侵入してしまい皮膚の内側で繁殖してしまうことになります。こうなるといくら皮膚の表面を洗っても炎症は止まりません。

また、アトピー性皮膚炎を患っていると、お風呂のお湯や石鹸の刺激によって痒みを発生させてしまいます。そして、残念ながらこの痒みをナイロンタオルなどでゴシゴシ洗って解消するのはとても気持ちが良いものなんですよね・・・。
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この強めのこすぎ洗いによって傷ついた裂傷部も、ばい菌や細菌などの侵入口となってしまい、アトピー性皮膚炎悪化させる原因となっています。

このように、アトピーを治したいという希望をもって体をしっかり洗っていたのに、逆にアトピーを悪化させるリスクを増大させていたなんて事はありませんか？実はアトピーでもそこまで体をしっかり洗わなくても大丈夫なんです。

体を洗う際には撫でて洗おう！

まず、アトピー性皮膚湿疹を患っている方で気になるであろう垢や皮脂汚れ。体を掻きむしっていると爪の間に汚れが詰まってしまい、ついついすべて石鹸やナイロンタオルで洗い流したくなってしまいます。

実はこれらの汚れと思われるものは、すべて皮膚の再生や皮膚のバリアに必要なものなんです。汚れはすべて取り除くという考えは捨て去りましょう。そしてこれらの皮膚のバリアを育てるためにも、ナイロンタオルや爪で肌をゴシゴシと強く洗うのはやめにしましょう。

また石鹸を使いすぎるのも実はよくありません。なぜなら、アトピー性皮膚湿疹を患っている方の多くは皮脂が足りていない状態だからです。そんな状態で石鹸を使ってしまうと必要な皮脂すらも洗い流されてしまいます。お湯だけでも十分汚れは洗い流せるので、できる限り石鹸の使用は控えましょう。

しかし、どうしてもしっかり体を洗いたいという時には、両手を使って石鹸を泡立てて、手の平で撫でて体を洗うようにしましょう。この時、石鹸がしみて爪を立てて掻きむしりたいという欲求に苛まれますが、絶対に負けてはいけません！

しっかり洗わないとばい菌や細菌によって引き起こされる感染症が気になるという方は、お風呂上りのお肌のケアの際に消毒を行うようにしましょう。ワセリンやステロイドを塗る前に消毒を行う事で、傷の治りを早めることができます。

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