アレルギーの根本的治療「舌下免疫療法」とは？対処療法ではない根本的治療を目指そう

花粉症やアトピーなどのアレルギーの治療では、免疫力を落として症状を緩和する対処療法と、アレルギーそのものを引き起こさないようにする根本的治療の2種類があります。

今回こちらではアレルギーの根本的治療「舌下免疫療法」とは？対処療法ではない根本的治療を目指そうという情報を紹介していきます。

アレルギーの根本的治療

アトピーや花粉症などのアレルギーの治療は、残念ながら免疫力を抑えてアレルギーを緩和するだけの対処療法が多いのが実情です。そのため、季節や時期によって花粉症やアレルギー症状を繰り返す事になります。

このような繰り返すアレルギーを食い止めるためには、アレルゲンを体内に取り入れてもアレルギーを発症しないようにするための治療、アレルギーの根本的治療が必要です。

根本的治療では、小量のアレルゲンを皮下注射し体内にアレルゲンを注入します。徐々に注入するアレルゲンの量を増やして行き、長い期間をかけてアレルゲンに反応しなくなるように免疫に学習させることでアレルギーを克服します。

しかし、この根本的治療では取り入れたアレルゲンに対してアレルギーが発症してしまうリスクもあります。まぁアレルゲンなのですから当然の反応です。アレルギーを発症してしまうと、呼吸困難、痒み、蕁麻疹など様々なアレルギー反応を引き起こします。

このようなリスクを防ぐために今までのアレルギーの根本的治療では皮下注射を行った後、30分から1時間ほど医師の監視下に置かれます。そのため、この根本的治療は気軽にできるものではなく、あまり推奨されなていないものでした。

舌下免疫療法でアレルギーの根本的治療

気軽にできないアレルギーの根本的治療でしたが、最近では舌下免疫療法という気軽にできる治療方法が話題になっています。では、この絶佳免疫療法とはどういったものなのか説明していきます。

舌下免疫療法とは、アレルゲンを含んだ薬を一度舌の下側にためて維持し、その後飲み込むことでアレルゲンを体内に取り入れるというアレルギーの根本的治療です。

1日1回のごくわずかな量のアレルゲンの摂取からはじめ、3年以上かけて徐々に量を増やします。この治療法により免疫にアレルゲンが無害だと学習させていき、アレルギーの克服、アレルギー症状の軽減を目指すことができます。

しかし、舌下免疫療法は小量とはいえアレルゲンを口に含むことでアレルギー症状を引き起こすきっかけになってしまいます。口内炎や口の痒みや唇の炎症などの軽いアレルギー症状から、呼吸困難やアナフィラキシーショックなどの重いアレルギー症状を引き起こす事もあります。

そのため、初めての服用の際には医師の管理下で行い、重度のアレルギー症状が出ないか調べてから行う必要があります。とはいえ、皮下注射によるアレルゲン注入とは違い、初回の服用で問題なければ次回からは自宅で自分で服用できます。

この舌下免疫療法がうまくいけば、毎年のように辛かった花粉症などの症状を抗アレルギー薬無しで乗り切れるレベルにまで下げる事ができるようになります。また、ハウスダストなどのアレルギー症状を抑える事でアトピーや皮膚湿疹に対しても効果が期待できます。

免疫力を下げてアレルギーを無理やり抑えこむ対処療法ではない治療を考えている方は、ぜひ一度、アレルギーの根本的治療である舌下免疫療法を試してみてはいかがでしょうか。

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