アトピーとアレルギーの種類 皮膚の炎症を引き起こすアレルゲンの紹介
アトピーはアレルギーによって引き起こされている。アトピーの炎症やかゆみは、体内に侵入したアレルゲンをを吐き出そうと免疫が暴走し、自分の皮膚ごとアレルゲンを取り除こうとしている反応でもある。
このアトピーの炎症を引き起こすアレルゲンは人によって様々です。しかし、アトピー患者さんの多くはアレルギーを引き起こしているアレルゲンが何なのかわかっていない。アトピーはアレルゲンから遠ざかることで改善できるまずはアレルギーについて知っておきましょう。
今回こちらでは、アトピーとアレルギーの種類を紹介します。皮膚の炎症を引き起こすアレルゲンを遠ざけて、アトピーを改善していきましょう。
ダニアレルギー
ダニアレルギーとはチリダニをアレルゲンとしたアレルギー。数あるアレルギーの中で最も多いアレルギーで、喘息などの症状も引き起こす危険なアレルギーです。子供から大人まで様々な人がダニアレルギー罹っており、特に子供の喘息は9割がダニアレルギー。
ダニアレルギーは、皮膚を噛まれて炎症を起こしているわけではありません。生きているダニよりも死んでいるダニや糞にアレルギー反応を起こしています。そのため、布団を干した後や、部屋を掃除した後などに、痒みやくしゃみや喘息などの症状を引き起こします。
このダニアレルギーは生活環境を変えると、改善も悪化もしやすいことで知られています。引越しをしたらアトピーが治ったというのは、ダニがいない生活環境にかわったせいでもあります。また、逆に田舎に里帰りした際に、押入れにしまってある布団にダニが繁殖していると、アトピーが悪化してしまうので注意してもらいましょう。
参考 アトピーとダニ対策
カビ(真菌)アレルギー
カビはアトピーの炎症で傷ついた皮膚で発生します。人にカビが生えるなんて不潔だと思う方もいるかもしれませんが、誰にでもカビは発生している。
しかし、アトピーの炎症で抵抗力が弱まってしまうと、傷口からカビが進入し、皮下組織にカビが繁殖してしまいます。
皮膚の内側でカビが発生してしまうと、カビの毒素がアレルゲンとなり皮膚で炎症がおきる。炎症を起こしてカビを排出しようとしても、皮膚の内側にカビが巣くっているため、なかなか炎症はとまらない。
金属アレルギー
金属アレルギーは金属にアレルギー反応し、炎症を起こします。厳密には、金属はタンパク質ではないためアレルギー反応を起こしませんが、金属と人間のもつタンパク質と結合することでアレルゲンとなってしまいます。
金属アレルギーはピアスやネックレス、指輪などのアクセサリーが一般的です。特にピアスは金属部分と皮下組織が直接触れ合うため、過敏な人はすぐにアレルギー症状が現れます。
また、あまり知られていないのですが、歯科治療で使われる詰め物が原因で金属アレルギーを引き起こすことがある。この場合は気づきにくく、症状が慢性化してしまう原因になるので、心当たりがあるかたは行きつけの歯医者さんと相談してみましょう。
参考 金属アレルギーとアトピー
ゴムアレルギー(ラテックスアレルギー)
ゴムアレルギーは別名ラテックスアレルギーといい、天然ゴムに含まれている成分に対してアレルギー反応を起こします。医療従事者など日常的にゴム手袋をはめる機会のある方が発症してしまいやすいアレルギーです。
よく症状が現れるのは、ゴム手袋をはめた後の手です。水泡や湿疹が現れて痒みが生じます。また、重度のゴムアレルギーの場合は、喘息や呼吸困難なども引き起こします。現在ではラテックスを使っていないゴム手袋もあるので、必要な方は探してみてください。
ゴムアレルギーは、バナナ、アボガド、キウイ、栗などの果物にも同じ成分が含まれるため、フルーツアレルギーもあわせて発症しています。日常的に食べる食べ物ではありませんが、コンビニや外食などは注意しましょう。
食物アレルギー
食物アレルギーは食べ物に対してアレルギー反応を起こします。特に牛乳や卵はアレルギー食品の代表格で、食べられない子供も多い。また、大人になってからアレルギーを発症する場合、エビやカニなどの甲殻類や小麦製品、魚類、などもアレルギー食品となりえる。
そして恐ろしいことに、ソバ、ピーナッツ、アーモンドなどの食品アレルギーは、アナフィラキシーショックを引き起こすこともある。アナフィラキシーショックは最悪呼吸困難などで死んでしまう恐れもあるアレルギー反応なので注意しよう。
食物アレルギーは体の内側で反応するため、皮膚の炎症には関係ないと思われがちです。しかし、分解しきれないアレルゲンは腸から体内に吸収され全身を回って皮膚の炎症を引き起こします。
食物アレルギーの対処法は、何よりそのアレルゲンが含まれる食べ物を摂取しないことです。食にうるさい日本人の気質上、販売されている食べ物には有名アレルゲンが表示されています。しっかり確認しておきましょう。
花粉アレルギー
花粉アレルギーで有名なのは鼻水や目の痛みを引き起こす花粉症。花粉症はアトピー性皮膚炎に関係ないと思われるかもしれませんが、花粉が肌に触れると、アレルギー反応を引き起こし痒みが生じます。
特に目と鼻の下に皮膚の炎症ができやすい。目の周りを掻き毟ることで目に傷をつけてしまうこともあります。目にも使える軟膏やステロイドも有効ですが、緑内障や白内障などのリスクが高まります。目が痒すぎる場合はお医者様と相談しましょう。
動物アレルギー(ペットアレルギー)
動物アレルギーは、動物の抜け毛やフケなどに対してアレルギー反応をしめします。特に室内でペットを飼っている場合は、抜け毛やフケに直接触れる機会が多く、ペットアレルギーになってしまうこともあります。
動物アレルギーの対応法は、アレルゲンである動物に近づかないことが一番です。ですが、ペットとして飼っている場合にはそういうわけにもいきません。できるだけ屋内に入れない、屋内に入れても絶対に寝室には入れない、などの対策をすることで、症状を軽減することができます。
参考 ペットが原因のアトピー
アトピーの原因はアレルギーのまとめ
アトピーとアレルギーの種類を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?自分に思い当たるアレルゲンが見つかれば、アレルゲンを遠ざけることでアトピーを改善することができます。
また、バッチテストやアレルギーテストで気軽にアレルゲンが何なのか調べられるので、確実にアレルゲンを特定できるので、アレルギー科の病院や皮膚科の病院に行って確かめてもらいましょう。
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2013/10/18 | アトピー皮膚湿疹の情報 アレルギー
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