アトピー性皮膚炎はうつるの？アレルギー体質は移らないが感染症には注意が必要

アトピー性皮膚炎は、免疫の暴走であるアレルギー体質によって引き起こされています。そして、免疫は人によって固有なものなので、基本的にアトピーは他人に移るものではありません。

しかし、気を付けなければならないのは、アトピー性皮膚湿疹に巣食う細菌、ばい菌、真菌によって引き起こされる感染症です。感染症はその名のとおり接触により他の人に移ってしまう事もありますので、注意が必要です。

こちらでは、アトピー性皮膚炎はうつるの？アレルギーは移らないが感染症には注意が必要という情報を紹介していきます。

アトピーの原因、アレルギー体質は移らない

アトピーの根本的な原因は、特定のたんぱく質をアレルゲンとした免疫の暴走であるアレルギーが原因です。アレルゲンを体内に取り入れてしまうと、体が外へ排出しようと炎症を起こして痒みを発生させているわけです。

このアレルギーという症状は、遺伝することがあっても他人に移る事はほぼありません。持って生まれた遺伝子と、育った環境によって育まれた免疫力によってのみアレルギーが起きるかどうかを左右しています。

そのため、お風呂やプール、アトピー患者の方との接触によってアトピー体質が移るということはありえません。そもそも、アトピー体質が移るようであれば、家族みんながアトピーになってしまいますよねｗ

しかし、気を付けなければならないことがあります。それはアトピー患者の傷口に存在する、細菌や黴菌、真菌による感染症です。感染症はその名のとおり、他の人にも移ってしまうものですので注意が必要です！

感染症は他人にも移るので注意が必要！

アトピーでできた裂傷部には、黄色ブドウ球菌やカンジタ菌など、ばい菌、細菌、真菌（カビ）などが繁殖してしまっています。アトピー患者の多くはこの感染症により、慢性的な痒みと炎症に悩まされてしまっています。

実は、この感染症を引き起こす原因である菌類は、正常な人の体でも多かれ少なかれ存在する常在菌です。しかし、アトピーや湿疹で傷を作ってしまうと、菌が繁殖する場所となってしまい、ひどい炎症を引き起こしてしまうわけです。

そして、感染症を引き起こしている部位を掻いた手で、他の部位を掻いてしまうと、さらに感染症は拡大します。そのため、アトピー患者の多くは全身に皮膚湿疹が広がってしまっています。

また、この感染症は自分だけでなく、皮膚との接触などにより他人にもうつしてしまいかねません。ですので、ひどい炎症がある場合には、手洗いや消毒を念入りにする、タオルの共用をさけるなどの対策をしておくようにしましょう。

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