アトピーとダニ対策 アトピーの改善はダニ退治から
アレルギーを引き起こす原因のひとつがハウスダスト。ハウスダストと言うと、家の中の塵やゴミがアレルギーの原因と思ってしまうが、ハウスダストアレルギーの原因の多くが2種類のダニ。
実際に多くのアトピー患者さんがダニアレルギーを持っており、皮膚の炎症だけではなく喘息、鼻炎などのアレルギー症状を併発している。また、アレルギーを引き起こしていない正常な体質であっても、ダニと長く触れ続けることでアレルギー体質になってしまうこともあります。
今回紹介するのはアトピーを悪化させるダニアレルギーの原因であるチリダニの情報です。アトピーでは無い方も、参考にしてください。
アレルギーを引き起こすチリダニ
あなたはダニに噛まれて痒くなったことはありますか?ダニに噛まれた箇所は赤くはれ上がって痒みや痛みが走り、掻き毟って炎症を起こすこともあります。しかし、これは厳密にはアトピーの炎症ではありません。
アトピーを引き起こすダニはチリダニ科である2種類のダニ。コナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニです。ですが、この2種類のチリダニは人を噛みません。
では何が原因で皮膚の炎症を起こしているのかというと、チリダニの死骸や糞に含まれるシステインプロテアーゼという酵素がアレルギー反応を引き起こしています。
そのため、いくらチリダニを退治しても死骸や糞が空中に飛び散ってしまい逆効果なこともあります。アトピーの改善には正しいダニ退治と対策が必要になります。
チリダニの餌
チリダニの主な餌は人間の垢やフケなどの代謝物を食べて生きています。他にも花粉や人間の食べかすなどもたべているのですが、多くは人間が掃除をこまめにし餌を減らすことで、チリダニの繁殖を防ぐことができる。
ペットのフケ、垢、毛もチリダニの餌に
また、室内でペットを飼っている場合は、ペットのフケや垢や毛もチリダニは餌にしてしまう。アトピーの症状がでている場合はできる限り室内でペットは飼わないようにしましょう。
とはいっても既に飼っているペットを手放すわけにはいきません。室内でペットを飼う際は、シャワーとブラッシングをこまめにする、寝室に入れないなど、チリダニのアレルギー対策をすることができます。できることからやっていきましょう。
チリダニの生息する場所
チリダニが生息する環境は湿度が60%~80%、温度が25度から30度。これは人間が生活しやすい環境と一致しており、住宅やオフィスなど人間が活動する場所でチリダニは生息しています。
特にチリダニは6月の梅雨初めから、10月の終わりごろまでの間に活発に活動している。気温と湿度が下がる10月終わりから11月は、チリダニの死骸が増える。この時期はアトピーの悪化や喘息などのアレルギー反応がおきやすいので注意が必要だ。
布団、枕などの寝具に生息するチリダニ
人間は3分の1を寝てすごすため、布団や枕などの寝具には大量の垢やフケなどの代謝物が付着してしまう。さらに、汗によって湿気も保たれているため寝具はチリダニの格好の住処になってしまう。
チリダニにまみれた寝具ではアレルギー体質を改善することはできない。前述したが、ペットを寝室に近づけてはいけないのは、このためである。
また、マットやカーペット、畳にも寝具とまではいかないが、チリダニは生息している。フローリングであるならば、できるだけそのまま使うようにしよう。
チリダニの繁殖サイクル
チリダニの繁殖はネズミ算式に増えていく。1つチリダニのつがいから、寿命が終わるまでの約2ヶ月で80個ほどの卵を産む。その卵が孵りそれぞれがまた卵を産み、爆発的に増えていく。また、アトピーの炎症の原因になるチリダニの糞もチリダニの増加と比例して増えていく。
そのため、チリダニの退治が必要になってくるのですが、一度退治したからといって安心はできない。卵をもったチリダニが生き残っていれば、それだけでまた爆発的に増えていくため、定期的なダニ退治と、ダニを増やさないダニ対策が必要になってくる。
ダニ退治とダニ対策
ダニ退治には、一番のチリダニの住処である寝具の天日干しが効果的です。できれば毎日布団を干すことが望ましい。布団の天日干しは、チリダニの生息に必要な湿度を下げることができる。チリダニは50%以下の湿度では生活できないため、どんどん死滅していく。
しかし、15時以降の天日干しでは、布団の湿度が下がりきらずにチリダニ退治が無駄に終わってしまう。できれば、毎日9時から15時までの間で寝具の天日干しを行うようにしよう。
また、天日干しした後の寝具の表面には、大量のダニの死骸と糞が付着している。死骸や糞がアレルゲンとなるので、布団を干した後は、しっかりと掃除機で吸い込むことが重要です。
枕で繁殖しているチリダニ対策
顔や首にアトピーがある場合は、枕にチリダニが繁殖していることが多い。特に、炎症が酷い場合は皮脂やカサブタなどが枕にこびりついてチリダニの餌となりさらなるチリダニの繁殖をうながしてしまう。
そこで紹介したいのが、枕にタオルを使ってチリダニから皮膚を守る方法です。枕にタオルをかぶせて使うことで、アレルゲンであるチリダニや糞との接触を避けることができます。また、汗を掻いたり垢や皮脂がこびりつく枕の汚れも、毎日タオルを取り替えることで防ぐことができます。
もちろん枕も毎日干すことが重要なので、あわせて実践してみてください。
お勧めのダニ対策、ダニ取りマット
布団の天日干しで、ある程度ダニは退治することができますが、全滅させるにはいたりません。また、毎日布団を天日干しするには手間や天気の都合にも左右されてしまい、うまくいかないことも多い。
そこで、こちらでは置いておくだけでダニをおびき寄せ捕まえるダニ取りマットを紹介します。
こちらのダニ取りマットは、置いておくだけでダニを寄せ付けて内側に丸ごと捕まえてしまうため、非常に効率がいいです。また、押入れやタンスに入れておくことで、服や季節はずれの布団までダニ対策をすることができるのでお勧めです。
アトピーとダニ対策 アトピーの改善はダニ退治から まとめ
今回はアトピーとダニ退治と対策の情報を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?アトピーを患っている人の多くが、このダニアレルギーを持っています。そのため、ダニを退治とダニ対策がアトピーの改善に役立ちます。
アトピーの原因である、アレルギー反応を起こすダニはチリダニ。チリダニは布団や枕などの寝具に生息しているため、寝具を清潔にすることでアトピーを改善することができます。
また、チリダニのアレルギーは死骸や糞が原因である。寝具の天日干しでダニ退治をしても、死骸や糞が残っているので、しっかり掃除機で吸い取ってしまおう。
このようなチリダニの退治と対策を施すことで、アトピーは改善することができます。頑張って実践していきましょう。
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2013/10/15 | アトピー皮膚湿疹の情報 ハウスダスト, 寝具
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