[閲覧注意]脱ステロイド中の顔アトピー写真 ありがちな脱ステロイドの失敗
アトピーを完治させるには脱ステロイドが必要だと言われています。確かに薬に頼ってばかりでは、治るものも治りませんし、ステロイドの副作用によって、どんどん肌が弱くなってしまいます。しかし、安易な脱ステロイドは炎症を一気に悪化させ大変危険です。
特に重度のアトピーがステロイドによって抑えられていた場合、脱ステロイドをしてしまうと、人生で一番後悔するほどの痒みと炎症を引き起こす。そんな苦行を背負いながら完治するかわからない脱ステロイドを頑張るよりも、少しずつアレルギー体質を改善していくほうが大切です。
今回紹介するのは、脱ステロイドに挑戦した方の経過と写真です。とあるブログで脱ステロイド4日目から9日目までが公開されていましたので情報をまとめて紹介します。無謀な脱ステロイドは症状を一気に悪化させますので、気をつけましょう。
酷いアトピー写真で有名なu-tannさん
今回紹介する脱ステロイドの情報と写真はu-tannさんがブログで公開しているものをわかりやすくまとめたものです。u-tannさんは2009年にたった1週間ほどのブログ更新を行い、脱ステロイド中のアトピー写真を公開しました。
脱ステロイド中のアトピーの症状はすさまじく、これより酷いアトピーの人は居ないんじゃないかってほど。さらに、アトピー治療では気をつけるべきの顔アトピーに、体用のステロイドを塗り続けていたという事も拍車をかけています。
u-tannさんの治療方針は、「脱ステロイド」「脱保湿」「脱風呂」「運動」「食の改善」「質の高い睡眠」と定めていました。しかし、強い痒みにより睡眠は妨害され、お風呂に入らないことで細菌により炎症を引き起こし、上手くいきませんでした。以下にその詳細をまとめて紹介します。
脱ステロイド 4日目の画像
脱ステロイドを始めた4日目の朝4時、脱ステロイドで痒みを引き起こし、布団の上で掻き毟ってしまった所から始まる。激しい痒みに耐えかねたu-tannさんは脱ステロイドを成功させるために、ブログをはじめる。
脱ステロイドから4日目の症状は激しい痒みと、頭、耳、耳裏、顔から流れ出ている浸出液。あまりの浸出液の多さに、髪の毛がオデコや耳にくっついている事も報告されている。写真で見ると案外白くてたいしたことがないと思われるかもしれないが、実際は真っ赤。首元のアトピーも酷いようです。
通常、脱ステロイドのリバウンドは顔には現れにくいんです。そもそも顔にステロイドを塗ることは厳禁なため、リバウンド症状が顔に現れるほうがおかしい。しかし、u-tannさんは仕事のために顔にステロイドを塗っていたので(しかも体用)、いきなりの脱ステロイドで一気にリバウンド症状が現れてしまっています。
脱ステロイド 5日目の画像
脱ステロイド5日目では、外に出たときの外気で首から上が痛いことが報告されています。仕事をやめ、学校に行き始めたばかりで、ここで休んでしまったら引きこもりになってしまうと頑張る。写真では、真っ赤の皮膚の上に黄色のリンパ液の層ができている事がわかります。
脱ステロイドから5日目の症状は、手にもブツブツができた事、腿のアトピーも相変わらず治まらない事、そして何よりも、首と顔が熱を持っていることがあげられている。患部が熱を持つことは、炎症が激しさを増しているという事です。傷口が増えステロイドで弱った免疫では、細菌による炎症拡大も心配です。
また、u-tannさんはこの日からお風呂に入らないという治療法を試してしまいます。当たり前ですが、こんな症状ではゴシゴシ洗うのはもってのほかです。しかし、炎症を起こしたところを洗って消毒しなければ細菌感染を起こしかねません。ここは個人的な意見ですが、ある程度傷口を洗い、しっかり消毒することが重要だったと思います。
脱ステロイド 6日目の画像
6日目の朝4時ごろにやはり痒みとともに目が覚めてしまったu-tannさん。アトピー歴20年でも毎回訪れる朝4時の痒みには耐えられないようです。結局掻き毟ってしまい、浸出液が乾くまでblogを書いてしまっている。これでは質のいい睡眠なんて取れませんね。
脱ステロイドから6日目の症状は、前日からの浸出液がさらに黄色く層となっているのが確認できます。さらにこんな状態ではヒゲも剃れず、皮膚のカスがヒゲに付着し醜くなっている。ステロイドを辞めてから6日目でこれでは、今後半年、1年と続く脱ステロイドに耐えれるわけがありません。
また、この頃から他人の脱ステロイドと自分の脱ステロイドが違うんじゃないかと、u-tannさんは疑問を持ち始めています。本来、脱ステロイドで治る人というのは、ある程度ステロイドが無くても生活できる人です。絶対にステロイドが必要な人ができるものではありません。ですが、それでも脱ステロイドに走り、さらなる炎症を引き起こしてしまいます。
脱ステロイド 7日目の画像
7日目も朝4時からの痒みが酷く、首の辺りを掻き毟って目覚める。顔だけは掻かないように壁を殴りながら我慢するものの、首の皮はズルムケ状態。ある程度痒みが収まった所で、氷嚢で押さえつけて沈静化させたそうです。
脱ステロイドから7日目の症状は、画像から見ると、顔面の黄色い浸出液の層がさらに厚くなりひび割れていることがわかります。しかし、朝は顔は掻かなかったため痒みは少ないが、首元は掻き毟ってしまったため、動かなくても痛いという事が報告されています。
ちなみに、u-tannさんは7日目に病院に行くことを考えていましたが、改めて全身のアトピーの症状をみて、病院に行かないという選択をしています。顔のアトピーだけでも病院に行かなければならないレベルにもかかわらず、酷いアトピーに慣れてしまい感覚が麻痺してしまっていることがわかります。
脱ステロイド 8日目の画像
左の写真はアトピー界隈で有名な写真の1つ。所謂「アトピーの脱皮前」の写真です。脱ステロイドから8日目になり、いよいよかゆみで寝られなくなっていることが報告されています。ちなみにステロイドを塗っていなかった鼻の頭にはアトピーが広がっていないようです。
脱ステロイドから8日目の症状としては、浸出液が重なった層が積み重なり今にも落ちそうな落屑になっていることが確認できます。通常であれば落屑が起きれば下に通常の肌が作られているのですが、残念ながらまったくそうは見えません。
また、どうしても掻いてしまう首元から耳のラインは7日目より酷くなってしまっています。ここまでの症状が出ていると、人前に出ることをためらってしまいますが、u-tannさんは電車で席に座らないという事を書いていますので、まだ頑張れているようです。
脱ステロイド 9日目の画像
左の写真はアトピー界隈で有名な画像のもう一つ。所謂「アトピーの脱皮後」の写真です。脱ステロイドから9日目、u-tannさんはとうとう我慢できずに顔アトピーを掻き毟ってしまいます。これにより、一気に落屑が剥がれ治りきっていない肌が露出し痛みを引き起こします。
これまでの朝の4時ぐらいにくる定期的な痒みは毎回引き起こされるようです。そのたびに起き上がって耐えていたにも関わらず、今回は掻き毟ってしまいました。後、どれくらい続くかもわからない脱ステロイド治療は果たして上手くいくのでしょうか。
u-tannさんはこの後のブログ更新を辞めています。たった脱ステロイドから4日目から5日間だけのブログですが、アトピーの症状の酷さは増すばかり。このまま脱ステロイドを続けていられたのか、それとも入院治療に切り替えたのか、最悪自殺なんてことも考えられます。あなたは決してこのような無謀な脱ステロイドはやめましょう。
脱ステロイド中の顔アトピー写真 ありがちな脱ステロイドの失敗 まとめ
脱ステロイド中の顔アトピー写真 ありがちな脱ステロイドの失敗 という事で、今回は脱ステロイド中のアトピーの写真を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?ここまで酷いアトピーの人はなかなか居ませんが、無謀な脱ステロイドは炎症が増すばかりで生活が送れなくなってしまう事が理解できたと思います。
ステロイドはアレルギーを引き起こすしきい値を下げ、炎症を防いでいます。そのため、いきなりステロイドの供給がなくなってしまうと、何でもかんでもアレルゲンとして反応してしまい、炎症を広げてしまいます。強いステロイドを常用しているのであれば、まずは使っているステロイドの量を減らすことから始めなければなりません。
またこのような脱ステロイドは、アレルギー体質の改善を行い根本的にステロイドが必要なくなった上で、はじめてうまくいくものです。アトピーの原因をステロイドのせいにせず、アトピーを引き起こす体質から少しずつ改善していきましょう。アトピーを引き起こす体質の改善の情報は下記に詳しく掲載されているので、興味のある方は参考にしてください。
参考サイト:u-tannの日記
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2014/02/07 | アトピー皮膚湿疹の情報 アトピー写真, 脱ステロイド, 閲覧注意
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