アトピーの原因は睡眠不足？快眠でアトピーを改善

睡眠不足アトピー痒み

アトピーの方の多くは、睡眠不足で悩まされています。痒みが原因で寝付けないという経験は、アトピー患者の方は誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。

しかし、この睡眠不足こそが、アトピーの原因になっている事はご存知でしょうか。アトピーを治すのが先か、睡眠不足を解消することが先か、まるで「卵が先か鶏が先か」の難題ですが、アトピーの治療では両方同時に改善していくことができるんです。

こちらでは、アトピーの原因は睡眠不足？快眠でアトピーを改善という情報を紹介していきます。

寝るときに痒みが発生する理由

睡眠アトピー

アトピーは痒いものですが、夜、布団に入ってから寝るまでの間に、より一層痒みが増してしまうという事はありませんか？このような夜寝る前の痒みはなぜ引き起こされるのでしょうか。

寝る前に痒みが引き起こされる理由は、寝ようとしている時に、体が交感神経が優位な状態から、副交感神経が優位な状態へと切り替わっているからです。実は、交感神経から副交感神経へと切り替わる際に、免疫が小さな刺激に反応してしまい、結果として痒みが発生しているんです。

そして、痒みを解消するために体を掻きむしると、体は眠気から覚めてしまい交感神経が優位な状態にもどってしまいます。これでは、いつまでも睡眠状態と覚醒状態を繰り返してしまい、眠りにつけることはありません。

そのため、アトピー患者の多くは、なかなか寝付けずに睡眠不足であることが多いんですよね・・・。

睡眠不足がさらなるアトピーを引き起こす

アトピー皮膚湿疹かゆみ

病気や肌荒れなどを解消する最も有効的な手段は睡眠だと言われています。人間は、寝る事によって体力を回復させ、免疫力のバランスを整えて、体調を回復させるようにできています。

実は、アトピーの症状も、睡眠によって左右されることが明らかになっています。とある実験では、アレルギーやアトピーを持っている人に徹夜してもらい、翌日の状態を調べてみると、より強くアレルギー反応が出るという結果が出ています。

そのため、アトピーが酷い方では、痒みによって夜寝られず、さらに寝不足によってアトピーの悪化を引き起こし、より一層の痒みで寝られないといった、悪循環になってしまっています。

このような悪循環を防ぐためには、痒みと寝不足の両方を改善するほかありません！

アトピーの痒みで寝られない人は、痒み止めとステロイドで改善

アトピーの痒みで寝られない方は、ステロイドと痒み止め「抗ヒスタミン剤」の使用をお勧めします。どちらも、通常のアトピーの治療で使われるものですので、安心してください。

ステロイドは、免疫抑制剤ともいい、体の免疫力を抑える薬です。ステロイドを使う事で、体の余分な免疫力を抑えて炎症を防ぎます。お風呂に入った後に使用することで、寝る時にはある程度痒みを抑えることができます。

痒み止め「抗ヒスタミン剤」は、痒みを引き起こす成分であるヒスタミンを抑える薬です。これはアレルギーを抑える薬として有名なもので、花粉症対策でも使われています。副作用として、副交感神経を優位にしてしまい、眠気を誘発してしまいます。しかし、まぁ夜眠れないアトピー患者にとっては好都合な薬と言えますよねｗ

このように、アトピーの治療では、睡眠不足とアトピーの両方を改善していくことが重要です。夜眠れず苦しんでいた方は、ぜひ参考にしてください。