アトピーを悪化させるトランス脂肪酸に注意！

パンや揚げ物やお菓子などには、大量の油が含まれています。そんな油の中でも注意したいものは、トランス脂肪酸。実は、トランス脂肪酸はアトピーやアレルギーの原因となってしまうのです。

こちらでは、アトピーを悪化させるトランス脂肪酸に注意！という情報を紹介します。

トランス脂肪酸とは？

トランス脂肪酸とは、天然の植物油などに水素を含ませてできる硬化油です。いわゆるマーガリンやショートニングなど、固まった植物油を生成する際に、付随してトランス脂肪酸が生成されています。また、マーガリンやショートニングなどを原料とする、パン、ケーキ、ドーナッツ、生クリームなどにもトランス脂肪酸は含まれています。

このトランス脂肪酸は一定量摂取しすぎてしまうと、悪玉コレステロールを増加させて、心疾患のリスクを高めてしまいます。そのためWHO（世界保健機関）ではトランス脂肪酸の使用を辞めるように通告されており、実際に欧米諸国では法律によってトランス脂肪酸の使用が禁止されています。

しかし、日本では世界と比べればトランス脂肪酸の摂取量は少ないという事で、トランス脂肪酸の使用は制限すらされていません。とはいえ、このトランス脂肪酸の摂取量が少ないという理論は、日本人の平均的な和食な食事を元に導き出されたものであり、まったく現実とはかけ離れてしまっています。

実際の我々の生活では、食パンにつけるマーガリンや、菓子パンやドーナッツやデザートのショートニングなど、数々のトランス脂肪酸に囲まれて生活している状態です。それで、どうしてトランス脂肪酸の摂取量が少ないだなんて言えるのでしょうか・・・不思議ですね。

トランス脂肪酸が引き起こすアトピー

実は、トランス脂肪酸は、心疾患だけではなく、アトピーやアレルギーを引き起こす原因となりえます。というのも、実際にトランス脂肪酸の摂取量が多い国では、アレルギー発症率が高い事がわかっています。

また、アトピーやアレルギーを発症しており、日常的にトランス脂肪酸を摂取していた方に対して、トランス脂肪酸を除去した食事療法を試してみると、８５％の方のアトピーやアレルギーが改善したとのこと。これは逆説的ですが、トランス脂肪酸がアトピーやアレルギーの発症に影響を与えている証拠でもあります。

ですので、日常的にマーガリンやショートニングを食べている自覚のある方は、すぐにでもトランス脂肪酸を除去した食事療法を始めてみましょう。トランス脂肪酸はマーガリン、ショートニング、ファットスプレッドと商品表示に書かれているので優先してチェックしておきましょう！

ちなみに、逆にアレルギーやアトピーになりにくい油として有名なものは、地中海料理でおなじみのオリーブオイルです。トランス脂肪酸と違い、オリーブオイルには悪玉コレステロールがまったく含まれておりません。むしろ、逆に善玉コレステロールが増えるという素晴らしい食用油です！

そのため、地中海料理でオリーブオイルが日常的に使われている地中海地方では、血管障害の方が少なく、アレルギーやアトピーの方も少ないんだとか。食用油について気になる方は、ぜひ常用しているサラダ油をオリーブオイルに切り替えてみることをお勧めします。

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