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アトピー治療で使う保湿剤

アトピーと保湿剤アトピーの症状であるカサカサ肌は肌を守る油分が少ないためすぐに傷つき細菌、ウィルスに感染しやすい状態です。さらにカサカサ肌になると痒みもましてよりいつもより傷つきやすい肌を掻き毟ってしまいアトピー症状がぶり返すきっかけになります。

そんなアトピー 皮膚湿疹のカサカサ肌対策は保湿です。カサカサ肌を保湿することで厚いバリアを張り細菌やウィルスから肌を守ります。また、肌に水分を閉じ込め皮膚を柔らかくすることで、肌のひび割れを軽減することができます。

カサカサ肌対策で使える保湿剤

保湿剤の機能は大きくわけて2種類。ひとつは肌をバリアで覆い水分を逃がさないようにする保湿剤。もうひとつは肌の中で水分を捕まえる保湿剤です。

保湿剤の機能の違いを使い分けることもアトピーの改善には必要です。病院でよく処方されるワセリン、ヒルドロイドも保湿機能が違いますので紹介します。

ワセリン

ワセリンはバリアで肌を守り、水分を逃がさないように肌を保護します。お風呂上りは身体から水分がすぐに逃げていってしまいますが、ワセリンを塗ることで水分を逃がさないようにすることができます。また、ワセリンの上に細菌が付着してもワセリン自身には水分が含まれておらず細菌は生きていけません。

ワセリンを塗った感触はべた付くの一言に尽きます。ジュクジュクしたアトピーでの使用は不快感が勝る場合が多く辞めておいたほうがいいです。しかし、使用用途は多岐にわたり肌の保湿効果だけではなく、手や指のひび割れ対策や唇へのリップクリームの変わりにもなります。また、ワセリンは肌に浸透しにくく体に刺激を与えないためアトピーの治療でよく使われています。

そんなワセリンの成分はなんと石油からできています!石油からできていると聞くとドキッとしてしまいますが、化粧品や薬局で薬を調合する際の軟膏財として使われているので安心してください。病院から商法される場合は白色ワセリンが処方されますが、より精製純度の高いプロペトもあります。

ヒルドイド

ヒルドイドは皮膚の中で水分を保持するタイプの保湿剤です。保湿力は高価な化粧品をも超え、有名女優が化粧の乳液替わりに使うぐらいです。保湿効果は肌の内部に吸収されてから発揮するため、刺激に弱い方はワセリンを使ったほうがよいこともあります。

ヒルドイドの効果は皮膚の細胞に水分を与える事、血行を良くする事、傷の治りを早めるなどアトピーの症状に対して非常に有効的です。ただし、血液凝固を防ぐ働きがあるので出血している箇所やジュクジュクした肌には使用は適しませんので気を付けてください。

ちなみにヒルドイドはもとは血行をよくするための軟膏でした。血行が悪くなることで発生するシモヤケなどの症状の緩和のために使われていました。しかし、高い保湿力がアトピーの症状に効果的だという事が認められ、お医者様からワセリンと同じくらい処方されるようになった経緯があります。

尿素配合の保湿剤

尿素とは肌の角質層の水分保持に役立つ成分です。尿素を使用した保湿剤は傷口が若干しみる事もありますので注意してください。

尿素配合ローションの使用の注意点ですが、尿素は通常の乾燥肌の保湿の観点からは申し分ないのですがアトピーの症状によってはメリットにもデメリットにもなる効果があります。それは肌の不要な角質を取り除きツルツルにする効果です

この不要な角質を取る尿素の効果はアトピーのゴワゴワ肌に対してはメリットとして働きます。アトピーのゴワゴワ肌は、角質が固くなり関節の動きを阻害しひび割れなどを起こします。不要な角質を取り除く尿素配合ローションを使用する事で余分な角質を減らして皮膚を柔らかく動きやすくする事で、ひび割れなどを予防することができます。

しかし、この尿素の角質を減らす効果はアトピーのカサカサ肌に対してはデメリットとして働いてしまいます。アトピーのカサカサ肌は傷ついた角質だらけでバリア機能が低下している状態です。傷ついた角質は尿素によって取り除かれてしまう恐れもあり、アトピーの症状が重くなることもあります。

固くなった皮膚を柔らかくする効果のある尿素をうまく使う事でひび割れなどの対策もできるのですが、ダメージを負った肌の補修には向きません。ダメージを負った肌のバリアにはワセリンを使うなどの使い分けが必要だと言えます。

セラミド成分配合の保湿剤

セラミドとは肌の角質層で水分や油分をため込んでいる成分です。セラミドが水分や油分を含むことで肌のバリア機能や保湿機能を高めています。セラミド成分配合の保湿剤は肌にセラミドを浸透させることで水分と油分を保つ保湿剤です。

通常の健康的な体であれば角質層でセラミドが何層にも重なりスポンジのような役割をはたしてバリア機能や保湿機能を高めてくれます。しかし、アトピー患者さんの傷ついた肌に含まれるセラミドの量は健康的な肌に比べると3分の1ほどしか無いと言われています。セラミド成分配合の保湿剤は、セラミドを肌に浸透させることで、肌本来のバリア機能と保湿力を取り戻すことができます。

セラミドはアトピーに対して非常に有効的であるのですが、天然のセラミド成分精製の際にコストがかかっています。その分セラミド成分配合の保湿剤の値段も高くなってしまいます。またセラミド成分配合と書かれていながら少ししか入っていない保湿剤もありますので、保湿剤の含有量をチェックして購入しましょう。

保湿剤のまとめ

  • ワセリンの保湿剤はバリアを張り水分の蒸発と 菌 ウィルス カビの繁殖を防ぐ
  • ヒルドイドの保湿剤は皮膚の中で水分を捕まえる
  • 尿素配合の保湿剤は余分な角質を落とし皮膚を柔らかくする
  • セラミド成分配合の保湿剤は肌本来のバリア機能と保湿力を高める

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アトピーの肌の保湿には

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