最近話題の抗体医薬品デュピルマブとは?
最近、アトピー治療の医薬品として抗体医薬品デュピルマブというものが話題になっています。なんでも、副作用がほとんどなく、ステロイドを頼っていても改善しなかったアトピーが改善するんだとか・・・。
こちらでは、最近話題の抗体医薬品デュピルマブとは?という情報を紹介していきます。
そもそも抗体医薬品ってなに?
抗体医薬品とは、がん細胞やウィルスなどに対して直接標的として攻撃する医薬品です。こう聞くと、通常の医薬品となんら変わりは無いと思うかもしれませんけれども、実際には大きく違います。
というのも、通常の医薬品を使用した場合、悪いウィルスだけではなく正常な細胞などもまとめて攻撃してしまう事になるのです。
例えばがん細胞を破壊するための抗ガン剤の場合は、吐き気、倦怠感、脱毛、下痢などかなりきつい副作用が発生します。これは抗がん剤がガン細胞だけでなく正常な細胞も破壊してしまっているためです。
抗体医薬品であれば、特定のがん細胞だけを標的として増殖をブロックすることができるため、副作用を限り無く小さくし最大限の治療効果をが得られるようになっているわけです。
抗体医薬品デュピルマブとは?
抗体医薬品デュピルマブとは、IL-4、IL-13の受容体に結合し、シグナル伝達を阻害するヒト型抗ヒトIL-4/IL-13受容体モノクローナル抗体です。こう聞くと、まったく意味がわかりませんのでちょっと説明していきますね(笑)
わかりにくい単語の、IL-4とIL-13ですが、これらはアレルギーを引き起こした際に活性化してしまい、皮膚バリアの欠損を引き起こす原因となっているものです。
アレルギーを引き起こすとアトピー本来の痒みと同時に、IL-4とIL-13も活性化し皮膚バリアも失われてしまっているため、アトピーが治りにくい状態になっていたわけです。
そのため、IL-4とIL-13の活性化を抑えたいのですが、通常の医薬品だと正常な皮膚の細胞にも影響を与えてしまいます。そのため、このIL-4とIL-13に対しては手が出せない状態でした。
抗体医薬品デュピルマブはこのIL-4とIL-13を狙って信号を遅らせないようにブロックし活性化を抑えます。これにより、皮膚バリアが回復し、アトピー性皮膚炎が改善するわけです。
この抗体医薬品デュピルマブの効果は、”通常の治療によって回復効果が見込めなかったアトピー患者に対して皮膚症状が完全に消えたり、ほとんどなくなったりした患者が約4割に上った。”との事。
ステロイド治療でも治らなかったアトピー患者の約4割が、皮膚湿疹が完全もしくはほとんどなくなったというのですから相当効果が期待できることがわかります・・・。
抗体医薬品デュピルマブのデメリット
抗体医薬のデメリットは何と言ってもその費用です。wikipediaによると、先に導入されたアメリカでは2017年において年間およそ3万7千ドルの費用がかかるとのこと。日本円にして400万円近い費用がかかるわけです。これはちょっと無理。
とはいえ、日本で健康保険の対象になれば、この年間400万円から3割負担で、年間120万円。月額10万円にまで下がります。月額10万円でアトピーから解放されるのであれば・・・という方は多いのではないでしょうか。
日本ではサノフィ株式会社が「デュピクセント®皮下注 300mg シリンジ」という名称で厚生労働. 省より製造販売承認された状態です。
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2018/11/30 | アトピーの皮膚の炎症を改善, アトピー皮膚湿疹の情報 デュピルマブ, 抗体医薬
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