卵アレルギーは早めに少量摂取で予防できる 免疫を育ててアレルギーを抑制

食物アレルギーで最も多いとされる卵アレルギー。この卵アレルギーに関して、離乳食に卵の粉末を少量混ぜることで予防できることがわかりました。

こちらでは、卵アレルギーは早めに少量接摂取で予防できる 免疫を育ててアレルギーを抑制という情報を紹介します。

少量の卵摂取で卵アレルギーが８割抑制

食物アレルギーで最も多い卵アレルギーは、発症してしまうと、とても辛い日々を送ってしまう事になります。というのも、ケーキやクッキーやパンなど甘くて美味しいものには、卵が大抵含まれており、子供のころは相当我慢しなければならないからです。

この卵アレルギーについて、国立成育医療研究センターの研究結果では、離乳早期から少量の卵を摂取することで８割が予防できるとの研究成果を発表しました。

研究ではアトピー性皮膚炎と診断された乳児を対象とし、生後６か月から毎日少量の固ゆで卵の粉末を摂取するグループと、卵が入っていない粉末を摂取するグループに分け、卵アレルギーが発症する割合を調べた。

１歳時点の発症率は、卵を摂取しないグループは６１人中２３人（３８％）が卵アレルギーを発症、卵を摂取したグループは６０人中５人（８％）が卵アレルギーを発症し、卵を少量摂取した方が卵アレルギー発症率が約８割少ないという結果になりました。

この研究では、アトピー性皮膚炎の赤ちゃんが対象となっており、もともとアレルギーを発症しやすいとされる赤ちゃんを対象としています。そして、この研究結果は、今までのアレルギー対策であるアレルゲンとなるものを摂取しないことがアレルギー発症を抑えるという理論を覆すものとなりました。

親が自己流でやるのは危険！！

最近では、食物アレルギーの原因となる食材を早めに摂取したほうが、免疫機能を育てる事になり、将来のアレルギー発症を抑えることができるという考え方が研究者の中では有力になりつつあります。

しかし、このようなアレルゲンとなりえるものを赤ちゃんに与えるという行為は、従来の考えではアレルギーを発症させる要因とされるものであり、まったく逆のものです。

今回の研究では、病院内でアトピー性皮膚炎を患っている赤ちゃんの治療を徹底しながら行われました。そのうえで「親が自己流で行うと危険を伴うのでやめてほしい」と呼びけています。

とはいえ、８割も卵アレルギーを抑制した結果は素晴らしい成果です。この研究をより発展させれば、アトピー性皮膚炎や喘息、花粉症など様々なアレルギー症状を予防することができるようになるかもしれませんね。

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